企画名がバトルバレンタイン。お題が「チョコレート」。ストレートなお題なので、僕もひねらずに過去のバレンタインデーの話でも書こうかとおもう。

僕はモテでもないけど非モテでもないので、ものごごろついたときから毎年それなりにチョコレートはもらってた(もちろん大半が義理ではあるんだけど)。小学生のころ近所に住んでた通称みぃちゃんも毎年僕にチョコをくれる一人だった。みぃちゃんは結構かわいい子で彼女から毎年チョコをもらってるというのは少し自慢でもあった。

小学6年生のバレンタインだったか、毎年恒例となっていたのでみぃちゃんの家にチョコをもらいに行くと女友達数人が遊びに来ていた。そいつらがさぁ、あぁ確かに君たちはチョコをあげようとしても突き返されるからバレンタインに女だけで集まってるんだねっていうのがすぐわかるほど、見るに堪えないブサ子ちゃんたちでさ(いや、僕もひとのことどうこう言えないけどさ)、僕はチョコをもらってさっさと帰りたかったのね。でもみぃちゃんに「ちょっと忙しいからその子たちと部屋で遊んでて」って言われた。しかたなくみぃちゃんの部屋で女の子たちと勝っても負けてもうれしくない野球拳をして遊んでた。というか負けることに必死だった。やつらの裸を見たらトラウマになること確実だったから。そんなカイジもビビるんじゃないかっていうくらいの恐怖のゲームで僕が靴下脱がされて残るはトランクスとジーパンだけってときになってみぃちゃんが部屋に戻ってきてチョコをくれた。

例年はデパートとかで売ってるチョコそのまんまなんだけど、なぜだかその年はがんばっちゃって手作りチョコとかにしちゃったらしいのね。なるほど、これを作るのに忙しかったわけだ。なんか、うれしくてその場で包みを開けたらさ、中には動物の顔形とおもわれるチョコが。うん、普通においしそうだった。みぃちゃんが余計なクイズを出してくるまでは。

みぃ:「これなんの形に見える?」

え、や、やばい。これ、なんだろ。動物の顔だというのはわかる。おそらくクマかタヌキかのどちらかだ。しかし、どちらも確証がもてない。くそ、みぃちゃんは泣き虫だ。ここで間違えたら泣いてしまう可能性がある。目の前にいるのがみぃちゃんだけならまだしも、いまはクラスのブサ子どももいやがる。もし、ここでみぃちゃんを泣かせてしまったら、間違いなく明日から俺は学校で悪者扱いされてしまう。女子のネットワークおそるべし。クソッ、あんまり時間をかけすぎるわけにもいかない。ここは俺の運に賭けるんだ。

僕:「タヌキかな」

えー、案の定みぃちゃんの目尻に涙がだんだんたまっていって、えぐっえぐっ、と泣かせてしまいました。ブサ子どもにひどーいとか言われながら、どうしてクマって言わなかったのかと自分を責めていたところ、正解発表が。

みぃ:「チンプイだもん」

そんなのわかんねぇよ。orz


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